2016年度ひきこもりに関する全国実態アンケート調査の報告
平成28年度厚生労働省社会福祉推進事業
ひきこもりに関する全国実態アンケート調査の報告
このたび、平成28年11月から平成29年1月まで、厚生労働省の社会福祉推進事業の助成を受け、ひきこもりの実態、および、長期高年齢化の影響を明らかにすることを目的に調査を実施しました。調査対象は、家族399名、ひきこもり経験者119名でした。
【調査結果概要】
● ひきこもりご本人の平均年齢は33.5歳、家族の平均年齢は64.1歳であり、いずれも昨年度よりも年齢の上昇が示されました。40歳以上の事例が全体の25%に及びました。
● ひきこもり期間は10.8年であり、ひきこもり期間が20年以上の人が全体の16%に及び、長期にわたる事例が少なくないことが明らかになりました。
ひきこもりの高年齢化の影響を明らかにする1つの方法として、本調査では40歳以上の事例と40歳未満の事例を比較し、下記のことが示されました。
● ひきこもり期間は、40歳未満の事例は約9年、40歳以上の事例は約15年でした。高年齢の事例は、ひきこもり期間が長期にわたることが明らかにされました。
● 家族調査、本人調査ともに、40歳以上の場合は40歳未満の場合よりも、現在および5年後に対する家族の不安が高いことが示されました。また、現在に対する不安よりも5年後に対する不安の方が高いことが示されました。
● 40歳以上の方は40歳未満の方よりも、「自由に外出する」、「対人交流が必要でない場所に行く」程度が高く、「家庭内では自由に行動する」程度が低いことが示されました。この結果は、高年齢化事例が必ずしもすべての側面において悪い状態にあるわけではなく、ご本人なりに動きやすくなる場合もあることを表していると考えられます。
【調査結果詳細】
さらに詳しい内容につきましては、詳細資料(報告書)をご覧下さい。(PDF版:3.8MB)
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