11月29日(木)に大阪でひきこもり問題の理解促進と支援力向上のための研修会を開催しました。
平成30年度 KHJ研修会 西日本開催『ひきこもり問題の理解促進と支援力向上のための研修会』開催要項
ひきこもりの問題は、本人が自ら支援を求めることが大変に難しい状況にあります。
更にその家族も、ひきこもりの問題を抱え込んでしまい、支援に至らず地域社会で孤立したまま放置されがちです。不登校やライフステージの節目等で人間関係に支障をきたし、外部との関係性を遮断したまま適切な支援策に結びつくことなく、長く孤立するケースが多々ございます。この状態像のまま、ひきこもりが長期かつ高年齢化へと至り、問題が複雑に絡み合い、緊急性を伴うケースが少なくありません。
ここ数年来は、生活困窮者自立支援制度における自立相談窓口やひきこもり地域支援センター、その他各種相談機関において、ひきこもり相談の窓口が地域社会に設置されてきました。
しかしながら、ひきこもりの相談にあたっての専門知識や支援策を習得する機会は充分とはいえません。「アセスメントや訪問の留意点、アプローチ等のノウハウが知りたい」など、継続して関わる支援のあり方を考えるべく、地域資源の創出・開発を求める声も出てきています。
当会は、唯一の全国組織の当事者団体として、その渦中に苦しむ当事者の視点から得られた実践的知識をもとに先駆的な試みを続けて参りました。
ひきこもり支援における様々な現状を踏まえ、当会が実践してきた取り組みや試みから得てきた事項を提供すべく、掲題の研修会を開催することといたしました。
社会的な誤解や偏見の多い「ひきこもり」について、「本人、家族(親、兄弟姉妹)のおかれている現状と苦悩」「本人支援と家族支援、長期的な支援策のアプローチ」「相談に応じる上での留意点」等につきまして実践的理解を深めていただく機会となれば幸いです。
PDF(242KB)
1.開催日時 平成30年11月29日(木)10:00~16:40(受付は9:30より)
2.研修内容
研修時間 | 研修科目 | |
1 | 10:00~12:20 | ひきこもり相談・支援におけるアセスメントの留意点 ~多角的かつ多様な視点からのアセスメントを理解する~ |
12:20~13:20 | ≪休憩 60分≫ | |
2 | 13:20~14:50 | 長期・年長ひきこもりの理解と支援 ~ゆるやかな支援目標・支援関係の形成・多面的かつ長期的支援~ |
14:50~15:10 | ≪休憩 20分≫ | |
3 | 15:10~16:40 | ひきこもり本人・家族への理解と対応 ~家族を通じて本人の社会参加を促す支援~ |
3.研修会場 「大阪府男女参画・青少年センター(ドーンセンター)特別会議室」
(大阪府中央区大手前1-3-49)京阪「天満橋」駅、Osaka Metro(旧大阪市営地下鉄)谷町線「天満橋」駅 ①番出入口から東へ約350m。
4.参加対象 ひきこもり支援に携わる方、ひきこもり支援に関心のある方
(定員:80名)
※ 日常の業務において、不登校・ひきこもり相談の相談・支援員として活動される方や、ひきこもりの相談に適切に対応したいと希望する方向けの内容となっておりますが、ひきこもり相談経験がなくても、ひきこもり支援に関心のある方であればご参加いただけます。
5.参加費 10,000円
6.研修講師
研修科目 | 講 師 名 |
ひきこもり相談・支援におけるアセスメントの留意点 ~多角的かつ多様な視点からのアセスメントを理解する~ |
鈴木 美登里 (社会福祉士) 名古屋市仕事暮らし・自立サポートセンター大曽根 支援員 KHJオレンジの会理事 ひきこもり家庭への訪問経験や相談実績多数 深谷 守貞(社会福祉士) KHJ全国ひきこもり家族会連合会 本部ソーシャルワーカー |
長期・年長ひきこもりの理解と支援 ~ゆるやかな支援目標、支援関係の形成、多面的かつ長期的支援~ |
竹中 哲夫 先生(臨床心理士) 日本福祉大学名誉教授、日本福祉大学心理臨床研究センター(心理臨床相談室)研修指導員 代表著書「ひきこもり支援論」(明石書店) |
ひきこもりへの理解と対応 ~家族を通じて本人の社会参加を促す支援~ |
船越 明子 先生(保健学博士) 兵庫県立大学看護学部 准教授 代表著書「ひきこもり 親の歩みと子どもの変化」(新曜社) |
研修講師は「地域におけるひきこもり支援ガイドブック」(金剛出版)の執筆者です。
=お申込み方法=
参加をご希望の際は、 下記の項目をご記入のうえ「メール」または「官製の往復ハガキ」のいずれかで、お申し込みください。
(1)お名前(ふりがな) (2)ご所属 (3)郵便番号・住所 (4)電話番号 (5)参加人数
※複数名の参加を希望される場合は、ご一緒に参加する方のお名前もお書き添えください。
【メールによるお申し込み】
kensyuu@khj-h.com「KHJ ひきこもり支援研修(西日本開催)」係
※メールにて「参加費振込案内」をご返信いたします。
【官製の往復ハガキによるお申し込み】
➀ 往信面の表面に「170-0002 東京都豊島区巣鴨3-16-12-301
KHJ 全国ひきこもり家族会連合会 研修係」とご記入ください
② 往信面の裏面に(1)~(5)の項目をご記入ください
③ 返信面の表面に、返信先のご住所と宛名をご記入ください
④ 返信面の裏面には何も記入しないでください
※返信面に「参加費振込案内」を記載してご返送いたします。
【申込締切】 平成30年11月16日(金)※ハガキによる申込みは必着
但し、定員(80名)に達し次第、お申込みを締め切らせていただきます。
個人情報は適切に管理し、研修事業のみに使用いたします。
=お問い合わせ=
特定非営利活動法人 KHJ 全国ひきこもり家族会連合会
〒170-0002 東京都豊島区巣鴨 3-16-12-301
Tel: 03-5944-5250 Fax: 03-5944-5290
E-mail: info@khj-h.com Homepage: http://www.khj-h.com