11月21日(土)に、千葉でひきこもり大学を開催しました。
ひきこもり当事者の社会参加を支える枠組み作り
ひきこもり大学 KHJ全国キャラバン2015
2010年度の内閣府による調査で「ひきこもり」は全国で推計70万人と発表され、有効な解決策も見いだせないまま長期化や高年齢化が懸念されています。
私たちKHJ家族会は、1999年の結成以来、外出できない当事者に代わり家族がつながることで当事者や家族の孤立を防ぐ努力を重ねてきましたが、ともすれば親としての思いが先に立ってしまい、当事者が望む支援とのズレが生じてしまうこともありました。
一方近年になって、様々な参加者が集まり対話する場「フューチャーセッション」や、ひきこもっていた人がその経験から得られた知恵などを講義する「ひきこもり大学」など、当事者が主体となる新しい動きが各地で生まれています。
この度、関東で対話の場を開いているグループと、関西で当事者主体の活動をしているNPOの協力を得て、ひきこもり大学を全国で開催します。家族が 当事者や一般の方との対話をする中で、当事者の側に立った新しい支援を共に考えていきたいと思っています。ぜひご参加ください。
※フューチャーセッション庵IORIとは 、「ひきこもりが問題でない社会」の実現を目指し、多様な立場の人たちが集まる対話の場。2012年から東京都内にて隔月で開催され ています。
日時:11月21日(土)14:00~16:30(受付開始13:30~)
会場:千葉市文化センター9F会議室3・4(千葉市中央区中央2丁目5番1号 千葉中央ツインビル2号館)
定員:80名(申込不要・先着順)
参加費:1,000円(当事者無料)
司会進行:加藤順子(フリージャーナリスト)
1限目:ひきこもり世襲家庭学科
テーマ:メンタル予備軍と思われる人と遭遇した際の学校生活に及ぼす影響
講師:金尾政和
プロフィール:昭和61年7月31日生まれ千葉県出身。高校一年途中で登校拒否になる。
2限目:セルフヘルプ学科
テーマ:当事者グループでの「語り」からひきこもりの意味を探る
講師:中田和夫
プロフィール:うつと対人恐怖・出勤拒否のため、新卒で入社した会社を1か月で退職。その後20年ほど療養とアルバイトを続ける。「自分は社会に適応できない」との思いから、1~2か月単位で自宅から出られない時期を何度か繰り返す。
精神科通院とカウンセリング、デイケア、(家族関係や社会生活で問題を抱えている人のための)セルフヘルプ・グループ参加により、少しずつ就労の機会を増やし、40代で再就職を果たす。現在「ひきこもり当事者グループ・ひき桜in横浜」の運営にボランティアで関わる。
3限目:グループごとの対話と共有
主催:NPO法人全国引きこもりKHJ親の会(家族会連合会)
共催:NPO法人KHJ千葉県なの花会
協力:ひきこもりフューチャーセッション庵-IORI-
お問い合わせ:
KHJ親の会本部
info@khj-h.com
TEL:03-5944-5250