9月12日(土)に、大阪でひきこもり大学を開催しました。
ひきこもり当事者の社会参加を支える枠組み作り
ひきこもり大学 KHJ全国キャラバン2015
2010年度の内閣府による調査で「ひきこもり」は全国で推計70万人と発表され、有効な解決策も見いだせないまま長期化や高年齢化が懸念されています。
私たちKHJ家族会は、1999年の結成以来、外出できない当事者に代わり家族がつながることで当事者や家族の孤立を防ぐ努力を重ねてきましたが、ともすれば親としての思いが先に立ってしまい、当事者が望む支援とのズレが生じてしまうこともありました。
一方近年になって、様々な参加者が集まり対話する場「フューチャーセッション」や、ひきこもっていた人がその経験から得られた知恵などを講義する「ひきこもり大学」など、当事者が主体となる新しい動きが各地で生まれています。
この度、関東で対話の場を開いているグループと、関西で当事者主体の活動をしているNPOの協力を得て、ひきこもり大学を全国で開催します。家族が 当事者や一般の方との対話をする中で、当事者の側に立った新しい支援を共に考えていきたいと思っています。ぜひご参加ください。
※フューチャーセッション庵IORIとは 、「ひきこもりが問題でない社会」の実現を目指し、多様な立場の人たちが集まる対話の場。2012年から東京都内にて隔月で開催され ています。
日時:9月12日(土)14:00~16:30(受付開始13:00~)
会場:阿倍野市民学習センター3F 講堂(〒545-0052 大阪市阿倍野区阿倍野筋3丁目10-1-300)
定員:80名(申込不要)
参加費:一般1000円 当事者500円(ご夫婦は一人分で可)
1限目:おもいこみ学科
テーマ:当事者、親、支援者、みんなそれぞれの思い込みの中で生きている。そんな中、山梨で一年間やってみたこと
講師:永嶋 聡
聞き手:池上正樹
プロフィール:1969年生まれ中卒。小学校5年から5年間を不登校で過ごし、通信制高校に入るもすぐに中退。非正規雇用で工場、建設現場、コールセンター、水商売、マッサージ店など20以上の仕事をするがどれも長続きせず。40歳で行き詰まり、働くことから撤退。ひきこもり状態になる。しかし、なぜか外に出る。
2限目:レインボー学部強迫神経学科
講師:ヒロ松永
プロフィール:1980年生まれ。35歳。10代で強迫神経症を発症し、家族とともに激烈な闘病生活。2005年6月の大阪虹の会結成に母親が参加し、2008年ごろ、大阪虹の会の運営する居場所にも本人が顔を出すようになり、2009年5月、大阪虹の会が大阪府から受託した「地域力によるニート自立化支援事業」に応募し、10か月間、正規雇用を体験。その後、大阪府立の定時制高校を2012年春に卒業し、民間企業に就職。現在は、フルタイムで仕事をこなすかたわら、毎月の居場所利用者の自主的な集まり「なないろの集い」にも顔を出している。
3限目:それぞれのグループからの発表と共有
主催:NPO法人全国引きこもりKHJ親の会(家族会連合会)
共催:NPO法人大阪虹の会
協力:ひきこもりフューチャーセッション庵-IORI-
お問い合わせ キャラバン専用メールアドレスinfo@khj-h.com またはKHJ親の会本部 03-5944-5250
大阪虹の会 072-265-2021
※都合により内容などが変更になる場合があります。