10月11日(日)に、栃木でひきこもり大学を開催しました。
ひきこもり当事者の社会参加を支える枠組み作り
ひきこもり大学 KHJ全国キャラバン2015
2010年度の内閣府による調査で「ひきこもり」は全国で推計70万人と発表され、有効な解決策も見いだせないまま長期化や高年齢化が懸念されています。
私たちKHJ家族会は、1999年の結成以来、外出できない当事者に代わり家族がつながることで当事者や家族の孤立を防ぐ努力を重ねてきましたが、ともすれば親としての思いが先に立ってしまい、当事者が望む支援とのズレが生じてしまうこともありました。
一方近年になって、様々な参加者が集まり対話する場「フューチャーセッション」や、ひきこもっていた人がその経験から得られた知恵などを講義する「ひきこもり大学」など、当事者が主体となる新しい動きが各地で生まれています。
この度、関東で対話の場を開いているグループと、関西で当事者主体の活動をしているNPOの協力を得て、ひきこもり大学を全国で開催します。家族が 当事者や一般の方との対話をする中で、当事者の側に立った新しい支援を共に考えていきたいと思っています。ぜひご参加ください。
※フューチャーセッション庵IORIとは 、「ひきこもりが問題でない社会」の実現を目指し、多様な立場の人たちが集まる対話の場。2012年から東京都内にて隔月で開催され ています。
日時:10月11日(日)14:00~16:30(受付開始13:30~)※曜日が間違っていました。申し訳ありませんでした。
会場:とちぎ福祉プラザ2F第2研修室(宇都宮市若草1-10-6)
定員:60名(申込必要)
参加費:一般1000円 当事者500円(ご夫婦は一人分で可)
司会進行:池上正樹 (フリージャーナリスト)
「全国の当事者たちの居場所や活動状況について」
1限目 ひきこもり大学心理学部 親子間の紛争解決学科
講師:たいち(snowman)
今の世の中に於いて、親子がいかに理解し合い努力をしても、今の若者がひきこもる状況から逃れることは簡単ではない。子どもがひきこもり状態に陥ると、親としては色々言いたくなることもあるかも知れないが、現代の色々な問題が横たわる中で様々な誤解が起こってしまう。ひきこもり当事者の問題、毒親という言葉に代表される親の問題だけではない、親子だけでは解決できない大きな問題がある。自責、親子間相克に走りがちなひきこもり問題の誤解を解き、参加した皆さんが自信を持って自分の現在を語れるようになり、世の中の尺度ではなく自分で物事を考え、会場の皆さんと語り合って、共有出来る関係を作れる一助になれればと思います。
プロフィール:物心ついた時から放置状態になり、愛着不安から強い対人不安によるトラウマに苦しむ。10歳で勉強が出来なくなり、20歳で大学を休んで(そのまま中退)カウンセリングを受け、22歳からフリースペースに通うようになり、現代に至る。38歳無職。バイトをかじるも神経が言うことを聞かずに仕事を転々とした末に障害者手帳取得を決意。就労移行支援を受けるも、社会の壁やトラウマの壁にぶちあたり挫折。現在は自称ひきこもり外交官として、ひきこもり関係のイベントをはしご中。
2限目:ひきこもり大学心理学部 親子間の紛争解決学科
講師:かえる
子供が引きこもると、親は心配し、様々なことを言い、子供は更に自分自身を責める。お互いに悪循環になりがちである。このような親子間での膠着状態の場合、親は子供の事ばかり考えるが、子供からしたら毒にしかならない。まず親自身が幸せになることが大切である。
プロフィール:学生時代は不登校と引きこもり経験あり。「普通」に憧れ大学まで何とか進む。社会人になり、色々あって引きこもりを何回か繰り返す。引きこもりの要因の1つとして「親からの支配」があると気がつく。心的・経済的共に、親からの自立を目指している。
3限目:それぞれのグループからの発表と共有
お申込み方法:専用サイト http://khj-c.net/info/ からのお申込み、
または、KHJ本部 info@khj-h.com までメールでお申込みください。
(お差支えない範囲で、お名前、ご連絡先を記入してください)
主催:NPO法人全国引きこもりKHJ親の会(家族会連合会)
共催:NPO法人 KHJとちぎベリー会
協力:ひきこもりフューチャーセッション庵-IORI-
お問い合わせ キャラバン専用メールアドレスinfo@khj-h.com またはKHJ親の会本部 03-5944-5250
※都合により内容などが変更になる場合があります。