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特定非営利活動法人
KHJ全国ひきこもり家族会連合会

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11月28日(日)分科会プログラム(KHJ全国大会2021)


11月28日(日)分科会プログラム

8:30 開場・受付開始
9:00 テーマ別分科会交流会(5テーマ)

1) ひきこもり支援の人材育成について

現在、厚生労働省「ひきこもり支援推進事業」等、ひきこもり施策が推進されており、支援に携わる支援者の質の向上も必須になってきています。今年度施行の改正社会福祉法でも行政機関をはじめとした多機関・多職種の連携が求められており、支援者が本人・家族の求める関わり方を理解し、支援力の向上、支援体制を充実させることが急務となっています。
このような現状を踏まえて、KHJでは今年度「ひきこもり支援の人材育成に関する事業」を実施して、ひきこもり支援に求められる資質と援助技術について検討しています。本分科会では、研修体系や研修内容、支援者に何が望まれるのかKHJ事業の検討内容に基づき、支援体制の充実に反映する仕組みづくりを提言して参ります。
【コーディネーター】境 泉洋 (宮崎大学教育学部 教授)
【パネラー】斎藤まさ子(長岡崇徳大学 看護学部 教授) 加藤 隆弘(九州大学医学研究院 准教授) 丸山 康彦(ヒューマン・スタジオ代表)

2) ピアサポーターを活用した支援のあり方

2013年からKHJではひきこもりピアサポーター養成を行い、さまざまな共通項や対等な感覚を見い出せる関係性を、広い意味での「ピア(仲間)」として、全国で互いの支え合い活動を行っています。特にここ数年では「インクルーシブ」の概念を大切に、親同士、本人同士、親と本人、家族会で協働するみなさんと、立場を分かたず、互いに支え合っていく関係、本人や家族の持ち味が大切にされる場を大切にしています。また、昨今では自治体や多機関とピアサポーターとの連携も重要なテーマになっています。
本分科会では、ピアサポーターの活用について以下の2つのテーマに分かれて参加型のシンポジウムを行います。ひきこもりピアサポ―トと、これからの支援のあり方についてみなさんと考えていく時間になればと思います。
【コメンテーター】 山本 洋見(浜松てくてく理事長)
【コーディネーター】上田 理香(KHJ本部事務局長)

①【動画配信有り】官民連携とピアサポート~互いの強味を活かした連携とは~
【パネラー】(50音順)
[北海道] 田中 敦(レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク代表)
大橋 伸和(ひきこもり経験者・ピアサポーター)
[高知]  山﨑正雄(高知県精神保健福祉センター所長)
坂本 勲(高知やいろ鳥の会代表)

②【動画配信無し(交流中心)】ピアサポートのあり方~そもそもピアってなんだろう?(内容・出演者紹介)
【コーディネーター】下田亮太(つきゆび)(高知やいろ鳥の会)
【ピアサポーター】
加藤和江(楽の会リーラ 家族)
登坂真代(横浜ばらの会 経験者)
日花睦子(大阪虹の会 家族)
馬場貴裕(津山きびの会)

3) 「たびだち」~本人家族の声を発信・活躍の場を創る~

第3分科会では、KHJ全国ひきこもり家族会連合会が年4回出版している一般向け情報誌『たびだち』第100号記念号(2022年冬発行予定)のオープン企画会議を行います。『たびだち』では、毎号、全国のひきこもり当事者や家族がオンラインでハイブリッド編集会議に参加し、表紙から写真、デザイン、記事、投稿作品など、皆の意見を生かした誌面づくりに励んでいます。日頃、家庭の中で僕らが見ている心の風景を「しんどくても1人じゃないよ」という思いと共に広く社会に届けたい。当事者主体の編集者の進行で、夏号に掲載された新潟県十日町市の居場所「ねころんだ」とも中継をつないで、誌面がどのように制作されてきたのかを紹介しつつ、当日の分科会参加者からも企画案やアイデア、作品なども募っていきたいと思っています。
【コーディネーター】池上 正樹(KHJ全国ひきこもり家族会連合会 広報担当理事)
【ファシリテーター】河内 千晴(フューチャーセッション庵ファシリテーター)
【「たびだち」スタッフ・ひきこもり経験者 からのメッセージ】
『たびだち』で、あなたの「表現したい気持ち」を「記事」にしてみませんか
(石井 英資 記者・ライター・広報・企画進行)

「しんどくても1人じゃない」という想いが届けば、きっと生きる希望が出てくる
(瀧本 裕喜 記者・カメラ・ライター・企画進行)

4)8050等の諸課題と兄弟姉妹の会の意義

ひきこもりの家庭…特に8050状態では、本人のひきこもり状態に加えて、親の要介護や生活困窮といった様々な課題が複雑に絡むことが多々あります。兄弟姉妹にとっては自分の家庭のことや仕事のことと合わせて本人とどう関わっていくか、加えて高齢の親との関係性など複合的な悩みを有していて、その悩みを誰にも話せない方も少なくありません。
今回の分科会では「兄弟姉妹の会」の意義と必要性について、会の担当者と兄弟姉妹の立場からシンポジウム形式で発表を行います。同じ兄弟姉妹の分かち合いの効果、8050、社会資源の活用、遠隔地の本人との関係など、兄弟姉妹の立場から本人や家族との関わり方を共に考える機会になれば幸いです。
【コメンテーター】 高和正純(KHJはぁとぴあ家族会 理事長)
【コーディネーター】深谷守貞(KHJ本部ソーシャルワーカー)

5) ひきこもり基本法の検討と推進について

5月19日、自民党の「いわゆる『ひきこもり』の社会参画を考えるPT」は、とりまとめた第一次提言を菅総理に手交した。社会全体で取り組むべき課題として、自治体等がひきこもり支援に取り組みやすい環境整備を加速化するとともに、全国実態調査を実施することや、省庁連絡会議の設置を求めていく。ひきこもり政策そのものを推進するための基本法の制定を進めていく。この基本法について当会の検討状況について説明し、当該提言に関わられた田畑裕明衆議院議員(自民党)と意見交換を行う。
【ゲスト】 田畑 裕明 (自民党 衆議院議員)
【コーディネーター】藤岡清人(広島もみじの会代表)
【コメンテーター】伊藤正俊(KHJ全国ひきこもり家族会連合会 理事長)

11:30 全体共有
12:00 大会宣言 閉会

※本大会は、令和三年度 厚生労働省 民間団体活動助成事業「ひきこもりの理解促進と支援体制の充実・活性化のための人材育成に関する事業」の助成を受けて開催されます。

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