KHJジャーナル「たびだち」92号(2019年春季号)から、『特集「生きる力を育む」 本人・家族の生の声』の一部をご紹介!
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わたし自身が今日を精いっぱい! 日花睦子(NPO法人大阪虹の会)
息子がひきこもるようになってから、理由や原因を、本人にも自分にも何度も問いかけましたが、答えは見つかりませんでした。大阪虹の会に通い始めた時も、なんとかしたい一心でした。
もっとひきこもりのことを知りたい、何かの答えが見つかるかもしれないと、あちこちの研修会でいろいろな方のお話を聞かせていただきました。紹介してもらった本は、片っ端から読みあさりました。定例家族会に参加して、話をしたり聞いたりしました。
その中で、やっと、「ひきこもり」は、悪しき状態ではなく、今の社会に合わせて生きられない、という発信だったんだと気づきました。息子がひきこもってから12年もかかってしまいました。
息子が生きたいように生きればいいと思ってはきました。けれども、社会の中で、生きづらさや矛盾、理不尽さがたくさんあることがわかるだけに、息子には苦労させたくないと、親の考えを押しつけ、「よかれ」が手かせ足かせになるとは思いもしませんでした。それは結局、自己満足でしかなかったのだと、やっとちょっとだけわかった気がします。
家族会に参加するようになってから、すごく楽になりました。思えば、ずっと、肩をいからせて、何かに挑んで生きてきたのです。
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