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新型コロナ感染拡大に伴うメッセージ


新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言に伴うメッセージ

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府は7日、緊急事態宣言を発令しました。

家族会の会員の皆様におかれましては、移動することによる感染リスクへの懸念や会場の閉鎖などによって、定例会、居場所など、家族同士の交流の場を開くことができない状況が続いているところもあることかと存じます。

仕事がなくなったり、収入が減ったり、リモートワーク化されたりして、家族が家の中にいる日々がいつまで続くかわからない状況はつらいことです。そんな将来への不安からお互いにストレスが溜まって、虐待やDVが増えることも予想されます。家族同士で会うことができず、悩みをこぼせる機会がなくなれば、お互いに家庭の中で追い詰められて、トラブルや事件にもつながりかねません。

本人も家族も情報が分断されれば、不安だけが先行していきます。このように不安が不安を呼ぶ世の中の状況だからこそ、緊急事態宣言の指定地域以外の家族会会員も含めて、皆さまにメッセージを出すことにしました。

・コロナにまつわるデマや、不安を煽る勧誘に惑わされない、騙されない。裏付けのある情報を客観的に収集し、落ち着いて生活しましょう

・収入減などに伴う生活困窮の情報は、住民票のある自治体の生活困窮者自立支援相談、またはコロナ対策の窓口に電話、またはネットで入手しましょう

・高齢の家族が移動するだけでリスクが増大するため、定例会に代わって、この機会に、自宅にいても相談し合える電話の活用、またオンライン会議の導入を検討してみましょう。オンライン会議のやり方は、KHJ本部までご相談ください。(お問合せは、代表メールinfo@khj-h.comまで)

明けない夜はありません。皆で力を合わせて、1人の犠牲者もなく全員で生き残りましょう。

コロナ危機への対応~日常生活で家族ができること~

家族会の皆様、ひきこもり本人の皆様におかれましては、未曽有の感染リスクへの予防のために、換気の悪い密室、混雑・密集状態、2mという社会的距離を保てない密接(3密)を避けることが必要となり、家族会、居場所、支援ミーティングの開催がままならない事態が到来しています。また個々人には、咳エチケット、うがい、手洗いをきめ細かく行うことが求められております。この社会的危機は、ひきこもり対応の危機であり、KHJに集う皆様の危機でもあります。仕事や、対人交流や、支援活動や、自助的な動きが制限される状況、多くの集会が一時的にせよ中断せざるを得ない事態に対しまして、私たちはどのように対応していけばいいのでしょうか。

まず、家族としては、ひきこもりを続ける息子さん娘さんを病気感染から守る責務があります。
ぜひ、以下のようなメッセージをご子息にお届けください。
また、家族ひとりひとりが互いに気をつけて過ごしていきましょうと伝えてください。

1. 外出したら、帰宅後にうがい、手洗いを行うこと
2. マスクをして外出すること
3. 発熱、咳、のど痛、下痢などが出現したら、我慢しないで直ちに家族に申し出ること
4. 窓を開けて部屋の換気を良くすること
5. できるだけ食事をしっかりとること
6. コロナの感染を乗り越えるためには家族全員の協力が必要なこと

今回の世界的に拡大するコロナ危機は、強いメッセージを本人たちに送る最大の機会となります。よきメッセージを送っていただいて、家族全員で、この危機を生き抜いていただきたいと思います。KHJ理事会は、この困難を乗り越えた経験を話し合える機会を、また再び共有することができ、分かち合える日が来ることを心から願っております。

2020年 4月 13日
特定非営利活動法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会
共同代表 伊藤正俊 中垣内正和

<新型コロナウィルス情報>
●【厚生労働省】新型コロナウィルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
●【首相官邸】「新型コロナウイルス感染症に備えて:一人ひとりができる対策を知っておこう」 https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html
●新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言
https://corona.go.jp/

生活福祉資金貸付のご案内

新型コロナウイルスの感染拡大の影響及び、緊急事態宣言により、家族会の皆さまも生活の様々なところで影響が生じていることとお察ししております。
特に出勤停止、テレワーク(在宅ワーク)の推進といったことで収入減が予想され、経済的な問題が生じる場合も想定されます。
皆さまお住いの自治体に設置されている社会福祉協議会では、新型コロナウイルスの影響で経済的な問題を抱える方に向けて、福祉資金を貸し付ける「生活福祉資金 特例貸付」の制度がございます。
詳細を以下の通りにご案内しますので、皆さまの参考になりましたら幸いです。

〇 制度の名称:「生活福祉資金貸付制度における緊急小口資金等の特例貸付制度」

〇 内容:新型コロナウイルスの影響で休業や失業となった住民に生活資金を貸し付ける
・休業された方は10万円以内、失業された方は20万円以内の必用な額を無利子
・保証人不要で貸し付ける
・上記の他、新型コロナウイルスの影響で減収が見込まれる場合も相談に応じる
・実施期間は当面、令和2年7月末までを予定。

〇 実施主体: お住いの市町村社会福祉協議会

〇 申し込み:・市町村社会福祉協議会に受付の窓口が設置されています。
・減収や失業の状況が分かる書類(給与明細や離職票等)を持って、窓口の社協職員にご相談し、
申込書の受理を持って、都道府県社会福祉協議会から指定の口座に送金されます。

〇問い合わせ:

<個人向け緊急小口資金・総合支援資金相談コールセンター>
0120ー46-1999 受付時間:9:00~21:00(土日・祝日含む)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10777.html

〇 その他: 厚生労働省のパンフレットを添付します。ご参照ください。

※新型コロナウイルスの影響で減収となり、お住いの住居の家賃が払えなくなった時には、お住いの市町村に設置の自立相談支援機関で「住居確保給付金」という家賃を補助する給付金制度の支給対象となる場合がございます。
お住いの役所等に、自立相談支援機関の連絡先をお問い合わせしてみてください。

以 上

 【本件に関する問い合わせ先】
※本部事務局も在宅ワーク等で対応するため、
お問い合わせはメール(info@khj-h.com)で対応いたします。
KHJ全国ひきこもり家族会連合会 本部事務局
ソーシャルワーカー 深谷 守貞(社会福祉士)
問合せ先: info@khj-h.com